動物愛護法改正に向けて浅田美代子さんが緊急集会!犬猫たちを守るために私たちがやるべきことは?のメインイメージ

5月21日(月)、女優の浅田美代子さんとTOKYO ZEROなどが中心となり、2018年の動物愛護法改正のために緊急院内集会を開催しました。集会にはTOKYO ZEROの湯川れい子さんや世良公則さんの姿も。モフマガbyペットホームウェブスタッフも参加してきたのでレポートします!

2018年は5年に一度の動物愛護法改正の年

ペットの殺処分、パピーミル(子犬工場)、多頭飼育崩壊、飼育放棄、動物虐待など、私たちが愛するペットをめぐる問題は山積み。なんと、ペットの流通過程で命を落とす犬猫は年間2万5千頭に及ぶと言われています。残念ながらいまの動物愛護法には、これらの要因となる悪質なブリーダーやペット業者、無責任な飼い主を取り締まるための規制や罰則がほとんどないため、野放しとなっている状況といえるでしょう。

2018年は5年に一度の動物愛護法の改正の年。つい先日も犬猫たちを守るために立ち上がった浅田美代子さんや杉本彩さんが動物愛護法改正のために署名を集め、環境省へ届けてくれました。が、その一方で、今国会での成立が危うい状況もあるのだとか…。

そこで浅田さんやTOKYO ZEROに賛同する方々、改正を推進する国会議員たちで開催されたのがこの集会です。

まずは、8種齢規制、各種数値規制、繁殖業免許制から

この日の集会は衆議院議員会館の大会議室で開催。法改正に向けて議論を重ねている国会議員をはじめ、賛同する識者や文化人、全国124の動物愛護団体、そして一般の賛同者が集結しました。

冒頭浅田さんは、動物愛護法改正に盛り込むべき3つの規制の詳細を説明し、ご自分で見てきた地獄のような繁殖場、科学的根拠ないと8週齢規制に反対する議員がいることなどを述べ、「犬猫にとって最低限の3規制が通らないと日本は最悪の国になる」と訴えました。

<3つの規制とは?>

8週齢規制…生後56日以下の子犬・子猫の販売や展示の禁止。※現行は49日
各種数値規制…繁殖回数と年齢、飼育施設の広さ、温度、従業員数などを設ける。
繁殖業の免許制…現行の登録制から免許制に。

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動物愛護法改正案の現状と見通し

動物愛護法改正に向けて準備を進めているのは、超党派「犬猫の殺処分ゼロを目指す議員連盟」の動物愛護法改正PT(プロジェクトチーム:以下、改正PT)。改正PTはすでに改正案骨子を法制局に提出、この後、できあがった動物愛護法改正案を各党が検討してから今国会で審議されます。改正PTの生方幸夫 衆院議員(立憲)は、「国会は6月20日まで、延びて2週間。今国会では自民党で許可が下りずに無理という見立て。9月~10月の臨時国会で出てくるのではないか」と述べました。

改正案骨子には上記の3規制をはじめ、マイクロチップの義務化、アニマルポリスの設置、自治体での地域猫対策、ガス室殺処分の禁止、殺傷・虐待の罰則強化なども含まれる60項目となっている、とのこと。改正PTの高井たかし 衆院議員(立憲)は、「環境省は7週と8週で差があると調査で分かったにもかかわらず、ペット業界に忖度してはっきり言えない。国民世論、みなさんの力で議員を動かしていかないと実現できない」とし、「各党の協議で改正案がそのままいけるかが大きな問題。改正案が出たらみなさんの意見と力をいただきたい」と呼びかけました。

世良さん「勉強して犬猫たちの安心安全を勝ち取らなければ」

さまざまな立場の議員や識者をはじめ、犬猫の保護活動に奔走する保護団体や殺処分ゼロ活動に賛同する文化人から、それぞれの想いが発表されました。

「我々はたくさん保護してたくさん譲渡したいわけじゃない。保護と譲渡では原因の解決になっていない。きつい鎮痛剤を打ち続けていつか効かなくなり、我々がつぶれていくだけ。蛇口を閉めるのが3つの規制。我々の活動が必要ない日を早く実現したい」ねこかつ 梅田達也さん

「日本は動物愛護の法律があれば世界でリーダーシップを取っていける。今の状況が世界に発信され続けるのは恥ずかしく思う」音楽評論家 湯川れい子さん

「利益のためだけに小さな命に無理を強いている。そんな我々が世界に向けてオリンピックとか平和を口にするのは恐ろしい。勉強して我々のパートナーたちの安心安全、そして信頼を勝ち得なければ」ミュージシャン 世良公則さん

また、改正PTとの意見交換に何度も足を運んだ動物環境・福祉協会Eva代表 杉本彩さんは、ビデオメッセージで「規制強化の一つもできないのでは日本の未来は危うい。3規制は特別なことではない当たり前のこと」と訴えました。

動物愛護法改正を阻むのは誰なのか?

3規制の重要さや法改正への想いが発表されるなか、経営コンサルタント 掘紘一さんの発言が会場の空気をガラリと変えました。ここからは実況風にお伝えします。

「みなさんが動物愛護に一生懸命に取り組んでいる。でも、これでは変わらない。なぜ変わらないかというと変えたくない人がいる。変えざるをえないように追いやっていく作戦が必要だ。この運動に反対する政治家が恥をかく方向にもっていかなくてはいけない。名指しでどの議員が反対しているか…」(経営コンサルタント 堀紘一さん)

「その通りだと思います。反対している議員はなぜ反対しているのか?」(世良さん)

「業者とつるんでいるから」(浅田さん)。

「その業者とつるんでいる方を我々が大きな声で叫びましょうよ。議員の方は誰が反対したかわかるはずですから我々に一般の人間に知らしめるのが使命だと思います。誰が反対しているのか知りたいですよね?」(世良さん)

「知りたい!」(会場)

「ぜひ、そういう政治家の名前を発信してください。我々もSNSを使って拡散しますから」

(会場大きな拍手)

「まったくその通りで我々も隠すつもりは一切ございません。議論の経過を必ずみなさんにお伝えします。どういう議員がどういう意見で反対しているか。拡散していだたくのはみなさんです。ともにやりましょう」改正PT 高井たかし 衆院議員

「ありがとうございます」世良さん

「高井先生、必ずみなさんにお知らせください。なんとか法改正が通せるようにみなさんのカが必要です。みなさんで民間の声が強いんだって示したいです。よろしくお願いします」浅田さん

(会場大きな拍手)

動物愛護法改正に向けて私たちがすべきこと

以上がこの日の集会のようすでした。緊急集会に参加したことでわかったのは、動物愛護法改正の可決には私たち一人一人がきちんとその過程を見守り、その声を地元の議員に届けるのが大切、ということ。それには、改正のために熱心に動いているのはどの党の議員なのか、改正を阻む議員や党はどこなのかをきちんと知ることがポイントといえるでしょう。そして最終的に、私たちの思いはそれぞれの一票によって示さなければと感じました。

動物愛護法改正の動向は引き続きモフマガbyペットホームウェブで追っていきます。次は、動物愛護法改正案が公表されたらお知らせいたします。

その他の発言も以下にメモしておきますので、ぜひご参考ください。※抜粋です。

  • 薬害エイズを通じて命を守ることを政策テーマに、動物福祉でも活動してきた。みなさんと一緒に動物の命を守るために活動していきたい/川田龍平 参院議員(立憲)
  • 日本の動物法は発展途上にある。法律をしっかり動かす社会の仕組みができあがっていない。先がけて実施された札幌市の8週齢規制でも、当初、環境省などから反対があったと市から相談を受けた/ペット法学会 吉田眞澄 弁護士
  • 法律に数字がないと取り締まれないので数値規制が大切になってくる。行政は、指導→勧告→命令ができるが、現状は指導で終わらせていて勧告や命令をほとんど出せていない/ペット法学会 細川敦史 弁護士
  • 多頭飼育崩壊の問題から、業者だけでなく個人の飼い主にも目を配る必要も/鈴木貴子 衆院議員(自民)
  • 通常国会、臨時国会のときに地元の先生方に訴えていただきたい/TOKYO ZERO代表 藤野まきこさん
  • 7週齢と8週齢はものすごく違う。ブリーダーとペットショップが悪い。8週齢が決まれば繁殖業が廃業する/手塚泰文 獣医学博士
  • トイプードルを飼ってブリーダーに不信感。捨てられた老犬、ブリーダー廃業のシベリアンハスキー、山口県の野犬と暮らしている。プロ野球界に声をかけてみなさんと頑張っていきたい/プロ野球解説・門倉健さん
  • 多頭飼育の飼い主は経済的・精神的に課題のある人が多い。人を守るためにもいい規制ができると思う/保護団体代表
  • ブリーダーのライセンス制が一番大事だと思っている。飼い主の登録制は最後までみる責任になる/デヴィ夫人
  • 犬猫の親子は3~4か月一緒にいるのほうがいい。8週齢規制は最低の最低と思って通していただきたい/神奈川県動物愛護協会 代表
  • 子供たちに、なぜ虐待を取り締まれないかといわれても現状ではちゃんと答えられない/高校教員 山下さん
  • 県職員と虐待されている犬を保護したが所有権が邪魔して時間がかかった。都会と地方で違う問題を抱えている/いのちのはうす保護家代表

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ペットホームウェブ編集部
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