猫の乳腺腫瘍を振り返って【後編】3回目の再発と手術から3年半。全治といえるかも…!のメインイメージ

現在、ペットの猫の死因は「がん」が一番多いといわれています。じつはうちの猫・ニコは、2010年に9歳で乳腺腫瘍を発病し手術をしました。そのいきさつは「猫の乳腺腫瘍を振り返って【前編】」でお伝えしましたが、今回はその後の2、3回目の再発と手術についてです。ちなみに、2017年2月現在ニコは15歳ですが、元気いっぱいです(上の写真は2016年12月)!もし、あなたの猫が乳腺腫瘍にかかったら、そして手術に迷っていたら、ぜひ一つの例として参考にしてください。

猫の乳腺腫瘍の手術後は抗がん剤?免疫力アップ?

猫の乳腺腫瘍1回目の手術を終えたとき、先生から抗がん治療についてお話がありました。いわゆる「抗がん剤」を点滴で猫の体に入れるものです。手術後の猫にとってはかなりの負担を強います。病理組織検査で出た結果(腫瘍はすべて取り除かれ、他組織への浸潤はみられない)から、先生は「必ずしもやったほうがいいわけじゃない」とおっしゃっいました。私もこれ以上、病院で何度も点滴を受けさせるのは猫に酷だと思いました。

ネットなどで猫の乳腺腫瘍について調べてみたところ、人間と同じように免疫力を上げるとよいらしく、ペットのがん向けやがん予防のためのキノコ類のエキスなどが販売されていました。なかでも、「D-フラクション」というマイタケのエキスを使っている飼い主さんが多く、「元気になってきた」「毛づやがでてきた」「動物病院のアドバイスで買った」などいろいろなレビューが書かれていました。

先生に「D-フラクション」について聞いてみると、「猫に負担がないので使ってみる価値はあります」とのこと。私は早速、ネットでD-フラクションを購入しました。使い方は2、3滴の「D-フラクション」エキスをごはんに混ぜるだけ。うちの猫はウェットフードしか食べませんが、エキスを混ぜてもいつも通り食べてくれました。

【ネットで購入できるペット用のD−フラクションなど】

がんには食べ物の見直しも必要です。「D-フラクション」のほかに手作りごはんをつくってみたりオーガニック系のフードを試してみました。が、あまり食べず…。結局は国産ウェットフードに落ち着きました。

再びしこりを発見。2回目の手術で左側すべての乳腺を切除

1回目の手術から2年弱の2012年3月。再び猫のお腹にしこりを見つけました。今度は前回とは反対側、左第1乳腺と第2乳腺の周辺です。この手術にも一つの決断がありました。それは、悪くなっていない部分の左第3乳腺、第4乳腺もいっしょに切除してしまうかどうか、ということです。

やはり、悪くない部分にメスを入れるのは抵抗がありました。が、前回と反対側の乳腺にできたとあって猫の乳腺腫瘍の転移のしやすさを実感した私は、左側乳腺をすべて切除することに。手術前のレントゲンで肺などへの転移が見られなかったので安心し、すぐに日取りを決めて猫を入院させました。手術後の縫合跡は前脚のつけ根から後ろ脚のつけ根までと前回よりもさらに痛々しく…。「これで手術はおしまいになってほしい」と願いました。

残っていた右側上部の乳腺周りにしこり。最後の乳腺を取り除く

それでもしこりはまたできました。残っていた左第1乳腺、第2乳腺の周りです。2回目の手術から1年が経過した2013年6月、猫は12歳になったばかり。正直、1回目の手術ではこんなに繰り返すとは思わず、しこり周り(左第3乳腺、第4乳腺)だけ切除したのを悔やみました。

12歳となると多くの猫が腎臓病を患うため、大きな手術に臨めない猫もいます。以前、血液検査でクレアチニンの数値が高い(腎臓病予備軍)と言われたことがありましたが、幸い手術には問題ない数値で元気も気力もあったので、すぐに3回目の手術に挑みました。

この手術で猫の乳腺をすべて切除。その後も一応、猫のお腹を触ってしこりチェックをしていますが、このとき以来見つけていません。ただニコは私がお腹を触ると怒りMAXに。「お腹を触られる→病院へ連れていかれる→入院・手術」という図式ができたしまったようです。

猫 乳腺腫瘍

痛々しい縫合跡。私の目が届くときはカラーと術後服を外してあげました。

最初の手術から6年半、最後の手術から3年半。全治といえるかも…!

みなさん。猫の乳腺腫瘍はしつこく再発します。たぶん、避妊手術が遅れた猫は乳腺が残されている限り。私の場合、猫に3回も手術させてしまいましたが、乳腺は右側1回、左側1回の計2回の手術で取りきってしまったほうがよかったと思いました。1回目のとき先生は、悪い所だけではなく左側すべての乳腺切除も提案してくれました。が、私が「早期発見だからこれで大丈夫」と判断してしまったのです。

でも、猫が乳腺腫瘍にかかったとしてもあきらめないでください。元気があって他の臓器やリンパへの転移がなければ手術という道が残されています。また、手術ができない場合でも免疫力をアップさせて進行を遅らせたり、快適に過ごせる工夫をしてあげられます。ニコの場合、D-フラクションは1回目の手術後に多く使っていたので、2度目の発病を遅らせたのかもしれません(1回目と2回目の間は2年弱、2回目と3回目の間は約1年強)。もちろん個体差があるようですが…。

毎日キャットタワーを駆け上がっている15歳のうちの猫。大きな目標はあと15年、30歳です。そのためにはうちの猫が「がん体質」であることを忘れずに、日頃から免疫力を意識した食べ物や生活を心がけなくては…。そろそろまた、猫を健康診断に連れて行こうと思います!

猫の乳腺腫瘍を振り返って【前編】しこりの発見と、1回目の手術に至るまで

猫 乳腺腫瘍

猫の術後服姿はせつない…。点滴用にそられた前脚も…。


猫の乳腺腫瘍
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この記事を書いた人

ペットホームウェブ編集部 中根
ペットホームウェブ編集部 中根 さん

都内でキジトラの美猫と暮らすお一人様ライター。埼玉の実家には父親の愛犬がいるが、子犬の頃に「ワッ!」といって脅かしたため、帰るたびに不信の眼差しを向けられるのを気に病んでいる。

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