犬と暮らす人が知っておきたい戸建ての選び方のメインイメージ

犬と暮らしている人の多くは「家を買うなら、マンションより戸建て派」だと思います。しかし、いざ物件探しを始めると、どういう基準で選べばよいのか迷ってしまうのではないでしょうか?

そこで今回は、一級建築士でペットシッターのいしまるあきこさんに、犬と一緒に暮らすという視点で戸建ての選び方を教えていただきました。

戸建ての間取りは犬の老後を念頭にチェックする

犬の平均寿命は小型犬・中型犬で13歳程度、大型犬では10歳程度と言われ、 犬は人よりも早く老いてしまいます。大型犬は1歳から老いが始まるとも言われますが、犬と暮らす戸建ての物件選びでは、犬が歳を取ったときのことを念頭に置くことが大切です。まずは間取りから見てみましょう。

犬と暮らす戸建てで注目したいのはリビングと階段です。老犬は足腰が弱って散歩やトイレに自力で行くことが難しくなり、寝たきりになる子もいます。30キロ前後ある大型犬のゴールデン・レトリーバーの介護をする場合、犬の足腰を支える器具で補助をしても、階段の上り下りは飼い主さんにとって大きな負担になります。15~20キロ程度のボーダー・コリーなどの中型犬でも、飼い主さんが幅の狭い階段を上り下りするのは大変危険です。

さらに、一般的な住宅の階段は四足歩行で小柄な犬や短足の犬には急な勾配です。小型犬の転落事故も多発しています。

以上から、大型犬や中型犬と暮らす場合は階段を使わないで済む「リビングが1階にある戸建て」がおすすめです。大型犬・中型犬では子犬や老犬の時期、小型犬の場合はどの時期でも、「階段のある場所とふだん過ごすリビングなどが扉で仕切られている間取り」を選ぶと安心です。犬と人で一緒に眠るようになると、犬は生涯にわたって一緒に眠りたがるものです。犬と一緒に寝ている人は、リビングなどと寝室が同じ階の間取りを選ぶと、老犬になってからもその習慣を続けやすいでしょう。

また、犬の散歩に大きく関わる玄関にも注目してください。犬の脚を拭くときは飼い主さんが座れる十分なスペースがほしいですし、さまざまな散歩グッズや、将来、老犬になったときに使うバギーを置くことを考えると、玄関は広いに越したことありません。

犬と暮らす戸建て。家まわりで気を付けたいこと

犬と暮らす戸建ては、建物の中と外をあわせてチェックします。

まずは犬が主に過ごすリビングと周囲の関係性から。犬から道路や玄関がよく見えると、外に対して常に警戒してしまうため、犬の気が休まりません。家を守る番犬として通行人に吠えてしまうこともあります。道路や玄関が見えない位置にリビングがある戸建てや、リビングと道路の間に広めの庭や樹木があって敷地の外が見えにくい戸建てを選ぶと良いでしょう。

戸建てには庭があることがメリットの1つです。首都圏で犬が走り回れる広々した庭の戸建てというとなかなか手の届かない物件になりますが、一般的な戸建て物件でも、柵などをきちんと設けて家のまわりを犬が走り回れるドッグランにしている人もいます。このような自宅ドッグランをお考えの人は、敷地境界線と建物の間隔に注目しましょう。

犬の中には土に穴を掘ることが得意な犬種がいます。例えば、土に巣穴を作る動物を狩るのが得意なテリアビーグル、外で暮らしていた習性などから穴掘りが好きな柴犬などです。庭の一部を土や砂で掘りやすくしておくと、こういう犬たちの格好の穴掘りエリアになるでしょう。穴掘りエリアは、犬のおもちゃを埋めて探す遊びで場所を覚えてもらいます。また、土を掘りたがる犬は畳も掘ろうとすることが多いため、畳は避けるか和室に入れないしつけをしましょう。

犬と暮らす 戸建て

穴掘り好きの愛犬にお庭をプレゼント⁉

また、玄関は古い戸建てほど段差が大きいので注意が必要です。老犬は何か障害があると、散歩に行くのが億劫になってしまうのでお気をつけください。家を出て道路に出るまで(敷地内の通路)に段差や階段が多い戸建ても避けましょう。 雨の日や老犬が散歩に行きたがらないときは、長めの廊下があればボール遊びなどができますし、ぐるぐる回遊できる間取りなら家の中でも犬と遊べるので便利です。

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犬と暮らすエリアを「用途地域」で調べる

犬との毎日の散歩を考えると、公園や緑道などが近くにあるかどうかをチェックされると思います。犬と安全に歩きやすいエリアというと住宅街ですが、物件情報の「用途地域」が住宅街を探す目安になります。

その地域に建てられる建物の種類や用途が都市計画法で定められているのが「用途地域」です。現在13種類ある用途地域の中で、名称に「住居」が付く「住居系」と呼ばれるのは8つのエリアです。その中で「第一種低層住居専用地域」と「第二種低層住居専用地域」は特に建物の高さが低くおさえられ、建物同士の間隔がほどよくとられた、おもに戸建てが建ち並ぶ住宅街です。

犬と暮らす 戸建て

ペットホームウェブより

「住居系」のほかには「商業系」や「工業系」の地域があります。これらの地域にも戸建てはありますが、住宅以外の大きな商業施設や工場なども建てることができる地域のため、にぎやかな環境になりやすいのが特徴です。

戸建てが建つエリアの音にも気を付けましょう。例えば花火や雷などの突発的な爆音、電車や飛行機、工場や道路の日常的な大きな音です。犬の聴力は人間の約6倍といわれ、大きな音は想像以上のストレスになります。音がトラウマになってしまい排泄に問題を生じたり、少しの音でもこわがってビクビクしたり、凶暴になったり、といった問題行動の原因になることが多いのです。花火大会の開催地近くや雷が多いエリア、大きな音の発生源の近くはできるだけ避けましょう。

犬と暮らす 戸建て 花火

花火大会開催地の周辺はNG。

私は犬と暮らしたことはありませんが、ペットシッターとして犬のお世話をすることがあります。病気や老いでごはんの強制給餌をすることや、足や腰が悪い犬を配慮しながら家の中の遊びや散歩をすることがあります。平面的な動きが多い犬にとって、都市部に多い2階や3階のある立体的な戸建ては、意識して選んでおかないと老犬や病気になってから人も犬も苦労します。

せっかく犬との新しい住まいを探すなら、今回お伝えしたようなポイントをふまえて、犬が一生を通じて人と楽しく長生きできるよう意識して戸建てを選んでいただけたらと思います。

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犬と暮らす 戸建て
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この記事を書いた人

ペットホームウェブ編集部 中根
ペットホームウェブ編集部 中根 さん

友人宅で生まれたキジトラの♀猫を生後2か月で養子に迎えてから早17年。猫の飼育では、避妊手術の時期の遅れから乳腺腫瘍を発症させてしまったことを海より深く反省。犬の飼育では、実家の3代目の犬が子犬だった頃に「ワッ!」と驚かせて嫌われてしまったのを後悔している。趣味は映画鑑賞ときどきライブ。

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