【原状回復】ペット可賃貸の原状回復は、ペットがつけた傷や汚れを飼い主が負担する?のメインイメージ

通常、賃貸のお部屋を退去するときは、「入居したときと同じような状態に戻すこと」とされています。これがいわゆる「原状回復」と呼ばれているものですが、ペット可賃貸でも同じでしょうか?ペットがつけた傷や汚れはどうするのでしょうか?

原状回復とは、入居時とまったく同じにすることではありません

多くの賃貸物件には、お部屋を借りた人(賃借人)が退去するとき、家具や荷物はもちろん、後から付けた棚やフック、カーペットや壁紙などを取り除き、入居時と同じ状態にしてお部屋を貸した人(賃貸人)に返還する「原状回復義務」があります。

しかしこれは、物件を借り受けた当時の状態と、まったく同じにすることを意味しているわけではありません。国交省「原状回復のトラブルをめぐるガイドライン」(8ページ)では、原状回復を以下のように示しています。

「原状回復とは、賃借人の居住、使用により発生した建物価値の減少のうち、賃借人の故意・過失、善管注意義務違反、その他通常の使用を超えるような使用による損耗・毀損を復旧すること」

※善管注意義務違反…賃貸借契約において、部屋を借りた人(賃借人)は物件を明け渡すまで、善良な管理者の注意をもってその賃借物件を保管しなければならないとする義務。「善良なる管理者の注意義務」を略して「善管注意義務」といっています。

つまり原状回復とは、お部屋を借りた人が故意(わざと)や過失(うっかり)でできた傷や汚れ、通常の使用を超える使用でできた傷や汚れを復旧することであり、普通に使っていて生じる劣化や損耗、経年変化などは、基本的に部屋を貸した人の負担としています。

ペット可賃貸を借りた人が修繕費用を負担する傷や汚れとは?

ペット可賃貸であっても原状回復についての考え方は変わりません。 しかし、ペットによる引っ掻き傷や排泄物によるシミや汚れ、ケージやキャットタワーなどペットのための道具による傷などは通常の使用方法を超える使用になるため、借りた人が修繕費用を負担しなければなりません(「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」20ページ)。

借りた人の故意や過失、通常の使用方法を超える使用による傷や汚れとなり修繕費用を負担するものは、具体的に以下のようなものが挙げられます。

借りた人が修繕費用を負担するもの

  • 壁やクロスに書いた落書き、カーペットについた飲み物のシミ
  • 引越作業で生じた床、カーペットの傷
  • 結露を放置したことにより発生した壁やクロスのカビ、シミ
  • 日常の手入れが悪いために付いた台所の油汚れ壁、クロスのくぎやネジの穴(下地ボードの張り替え必要なもの)
  • 日常の手入れが悪いために付いた風呂、トイレ、洗面台の水垢やカビ
  • クロス、カーペットに付いたペットの尿や嘔吐物によるシミ
  • 壁、クロス、カーペット、フローリングに付いたペットの引っ掻き傷
  • ペットのケージを置くことによって、床、壁に付いた傷
  • キャットタワーを取り付けることによってできた天井、床、壁に付いた傷

ペット可賃貸を貸した人が修復費用を負担する傷や汚れとは?

一方、貸した人が負担する経年変化や通常損耗による傷や汚れとは、以下のようなものとなります。

賃した人が修繕費用を負担するもの

  • フローリング、カーペット、クロスの日焼けによる変色
  • 家具の設置によるカーペットのへこみ
  • テレビ、冷蔵庫の背面の壁の電気ヤケ
  • クロスや壁に付いたポスターなどの跡
  • エアコン設置により壁やクロスに付いたビス穴や跡
  • 壁やクロスに付いた画鋲やピンの穴(下地ボードの張替え不要なもの)
  • ハウスクリーニング ★
  • 鍵の取り換え ★

ハウスクリーニング、鍵の取り換え費用の負担について

賃貸住宅の入居・退去に際しては、新しい入居者のために「鍵の取り換え」や「ハウスクリーニング」が必要になります。前述の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」では、鍵の取り換え費用は「借りた人が鍵を紛失した場合」としており、ハウスクリーニングについても、「通常の清掃、退去時の清掃を怠った場合」とされています。必ず入居時の賃貸借契約を交わす際に、これらが原状回復費用に含まれるか否かを確認しておきましょう。これらを賃貸借契約の「特約」として「借りた人が負担する」とした物件が多々あるので、賃貸借契約書「特約」の記述についても必ずご確認ください。

原状回復 ペット可賃貸

原状回復費用と敷金の返還

一般的に、原状回復費用は契約時に支払った敷金から差し引かれ、借りた人に返還されます。しかし、敷金を超過している場合は敷金は返還されず、超過分の原状回復費用を追加請求されることになります。

退去時の原状回復トラブルを未然に防ぐには、何よりも賃貸借契約を交わす際の確認が大切です。物件を貸す人と借りる人の間で負担する範囲や費用などを確認し、お互いが納得してから契約してください。退去時は、入居時の賃貸借契約書に沿った原状回復費用の詳細、敷金からの差し引き清算となっているかどうかをしっかりチェックしましょう。

●参考
国土交通省「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」
東京都「賃貸住宅トラブル防止ガイドライン」


原状回復 ペット可賃貸
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