ペット可物件登場の背景に「お座敷犬」?ペット可は分譲マンションから始まりましたのメインイメージ

みなさんはペット可物件やペット可賃貸がいつくらいからあるのか知っていますか?じつはペット可物件の登場には、「お座敷犬」という犬たちのブームが関係しているようです。その時代背景とともに、ペット可物件が登場したいきさつを探ってみました。

お座敷犬ブームで、犬の飼育は屋外から屋内へ

ひと昔前まで、犬や猫は番犬やネズミ捕りのために飼育されていました。当時、犬を飼育する住宅環境は戸建て住宅の屋外が一般的で、一般的に日本犬やミックス犬などが飼育されていました。昭和の高度経済成長期を迎えて日本が豊かになると、生活はどんどん欧米化します。車の所有者が増え、お部屋は和室から洋室に。核家族化が進み、彼らの生活スタイルに合うマンションが次々と建設されました。

その頃、外国からやってきた小型犬が一大ブームとなります。犬の登録件数では昭和43~59年までマルチーズが1位を独占。マルチーズは、ヨークシャー・テリアポメラニアンとともに「お座敷犬」と呼ばれていました。ご存知のようにこれらの犬種は寒さに弱く、屋内飼育が向いています。これらの「お座敷犬」呼ばれた小型犬が、これまで屋外だった犬の飼育環境を屋内へ変えたといっても過言ではないでしょう。

お座敷犬 マルチーズ

昭和の頃、16年間も人気ナンバー1だったマルチーズ

ペット可は分譲マンションから賃貸マンションへ

おそらく、これら小型犬を分譲マンションで飼育するようになり、後付けでペット可マンションが誕生したのでしょう。不動産経済研究所の調べによると、ペット可の分譲マンションは1998年で1.1%でした。しかし、およそ9年後の2007年には86.2%に達しています。

その理由の1つとして、1997年に国土交通省がペット飼育を「管理規定に定めるべき事項」としたことで(*)、ペット可物件の供給が容易になったことが挙げられます。もともとペット不可だった分譲マンションでも、管理規約の改正を行ってペット可にするマンションが多くありました。

中高層共同住宅標準管理規約

賃貸のマンションやアパートでは、2000年以前に「ペット可賃貸」を企画・運営する不動産会社が現れていました。2004年になると、ペット飼育、ガーデニングなどができる専用機能付賃貸住宅が登場しています。

ペット可物件からペット共生住宅へ

ペットの飼育頭数は年々増加し、マンションやアパートなどの集合住宅でペットと共に暮らすことができるペット可物件が増えました。

近年はペットと暮らせるだけでなく、「ペットとの生活をより快適にする設備や機能、サービスを持った物件」「気兼ねなくペットと暮らせる物件」が求められ、少しずつ見られるようになりました。こういった物件は「ペット共生住宅」や「ペット共生型賃貸」などと呼ばれてています。

まだまだ続くペットブーム。ペット共生住宅は今後さらに注目されるでしょう。ペットホームウェブでもさまざまなペット共生住宅の情報をお届けする予定です。お楽しみに!

ペット可物件 ペット共生

共有部分に、汚物流しやシャワー設備が完備されたペット共生マンション。写真提供:ムサシシステム


お座敷犬 と少女
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この記事を書いた人

ペットホームウェブ編集部 中根
ペットホームウェブ編集部 中根 さん

都内でキジトラの美猫と暮らすお一人様ライター。埼玉の実家には父親の愛犬がいるが、子犬の頃に「ワッ!」といって脅かしたため、帰るたびに不信の眼差しを向けられるのを気に病んでいる。

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